高大連携福祉科出前授業

公開日 2018年01月11日(Thu)

 平成30年1月11日(木),1校時に鹿児島国際大学福祉社会学部から増田和高氏を講師にお招きし,高大連携福祉科出前授業を行いました。

 これは,本校福祉科から鹿児島国際大学福祉社会学部への進学が毎年続いている中で,何とか高校と大学とが連携し合って,高校生が大学の授業について知る機会をもとうと,今回初めて企画されました。

 授業は,「障がい者福祉論」と題し,まず,「障害とは何か」ということについて考え直すことから始まりました。「車椅子」と「メガネ」を引き合いに,「同じ生活機能を補助する道具なのに,メガネをかけている人は障害者と呼ばれないのに,車椅子の人は障害者と呼ばれるのは?」という問いに,生徒もうまく答えが出ませんでした。このように,「障害」という言葉が,「無意識に,そして曖昧に使われている」ことを実感し,言われる側のネガティブなイメージを招くことを踏まえ,しっかり考えて使わねばならないことを教えられました。

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 また,障害者と健常者の明確な境界線を引くことは不可能で,今ある枠組みは法律上の支援対象かどうかで決められているということを教わり,我々もいつ何時健常者から障害者になるかわからない身近な問題であることに気づかされました。

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 後半は,特に介護給付と訓練等給付の支援の内容と方法について,スライドで分かり易く説明して頂きました。

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 先生の分かり易い説明と熱い語り口に,90分の授業があっという間に過ぎたようです。福祉と大学の授業への理解が深まるよい機会になりました。

 増田先生,有り難うございました。今後ともよろしくお願いいたします。