平成29年度 高等学校における特別支援教育推進のための教育講演会

公開日 2017年11月29日(Wed)

 平成29年11月29日(水),県教育庁義務教育課特別支援教育対策室主催の「平成29年度 高等学校における特別支援教育推進のための教育講演会」が,本校体育館にて開催されました。

 平成30年度から高等学校においても通級指導が実施されることに伴い,特別支援教育対策室の説明,文部科学省から高等学校における特別支援教育推進拠点校整備事業に指定されている本校の実践発表(研究経過報告),及び独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の笹森洋樹氏の講演がありました。

 特別支援教育対策室からは,高等学校における「通級による指導」の制度化について,萩之内 靖 指導主事から説明して頂きました。特に,高等学校での通級指導では,小・中学校の一部で行われている教科の補充授業は行わず,自立活動のみの指導を行うことなど,義務教育での通級指導との違いなどの説明がありました。また,本校と連携して,指導体制の構築や教育課程の編成,評価方法等の策定を行っているとの経過報告がありました。

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 開陽高校からの実践報告では,本校特別支援教育コーディネーターの 櫻井佳織 教諭 から,生徒情報を数回にわたって職員間で共有していること,通級による指導検討委員会の内容,通級による指導の開始に向けた現在までの研究と今後の流れについて報告して頂きました。

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 後半は,「高等学校における特別支援教育~多様な生徒の実態に応じた指導・支援~」の演題で笹森洋樹氏に講演して頂きました。講演では,発達障害等をもつ生徒の実態や支援の環境づくり,通級による指導の効果について,通級指導導入に向けての検討課題等について教授して頂きました。

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 本校では,通級指導の時間を「夢・活動」と銘打って,来年度実施に向けて委員会を中心に取り組んでいます。本日の参加者も180人を越え,多くの学校で高等学校における特別支援教育に対する関心が高いことや,質疑応答の内容から,本校の取り組みへの期待が大きいことがうかがえました。今後も,全職員一丸となって頑張っていきたいと思います。